概略
テレビ及びビデオ用赤外線リモコンの送信器から送信される、コードを記憶し制御
端子を、on、off、及び反転することが出来ます。
家電製品協会ホーマットに準拠している送信器であれば、殆ど動作可能にしてあり
ます、当方でソニー製マルチリモコン送信器で確認を行ったメーカーは、松下、日
立、東芝、NEC、サンヨー、ビクター、パイオニアのテレビリモコンが動作しま
した、ソニー、三菱、シャープはホーマットが少し違うため動作しません。ただし
動作したメーカーの純正リモコンで確認はしていません。また、一つのメーカーの
リモコンにもホーマットに幾つかの種類が有るため、必ずうまく動作するとは限り
ません。
使用方法
(設定モード)
最初に、モード切り替えスイッチを設定(on)側にして、送信器から赤外線を、
センサーにあてます、うまくコードを解析出来た場合下図の左のように表示します
エラーが有ると右のようになります。
------------------ ------------------
| 4Byt+0bit | | 0Byt+4bit (ERR)|
|FD8E031F | |00 |
------------------ ------------------
上のラインに、受信したデータのバイト数が表示します、1バイトは8ビットで
端数ビットがある場合(データビットが8の倍数になっていない場合)ビットで
表示します。下に受信したデータを16進数で表示します。
数回受信して、データの表示が変わらなければOKです、次にUP-keyを押し
て、出力チャンネルと制御処理を選択します。目的の所でSS-keyを押すと、
メモリーに記憶します。これはCPUのデータEE-PROMに書き込むため電源
をoffにしても消えません。
松下製のリモコンで端数がでるようです、この場合端数の部分もデータとして有効
としています。
------------------ ------------------ ------------------
| [CH1 ON ] | -> | [CH1 OFF] | -----> | [CH5 CHG] |
|FD8E031F | -> |FD8E031F | -----> |FD8E031F |
------------------ ------------------ ------------------
エラー表示になった場合はKeyは動作しませんから注意して下さい。
(動作モード)
次に、モード切り替えスイッチを設定(off)側にして、動作モードにすると、
下図のように表示します。リモコンで出力を制御可能となります、ただしリモコ
ンのコードの受信表示は8バイトですが、照合は先頭から4バイトのみとなって
います、その為4バイトを超えるコードを送信するリモコンを使用する場合は注
意が必要です。
------------------
| C1 C2 C3 C4 C5 |
| OF OF ON ON OF |
------------------
動作モードにするとKeYにより出力をダイレクトに切り替えが出来ます。上の図
には書いていませんが、どれかの 'O' の文字の下にアンダーバーのカーソルが表
示していますから、UP-Keyでチャンネルを切り替えてSS-Keyを押す事で
onとoffが切り替わります。
(オプション機能)
リモコンから送信してくるコードを知りたい場合、設定モードにしなければなりま
せんが、オプション機能として JP−0 をショートして置くと動作モードで、受
信したコードを表示するようになります。コード表示をしている時にKeyを押す
と通常の動作モード表示に戻り、Key操作が可能となります。
(その他)
単純にリモコンの受信器として使うので有れば、LCDは設定するときだけ付けて
おき、通常動作中ははずして置くことが可能です。ただしKey操作も出来なくな
ります、どのチャンネルになっているか見る事が出来ないからです。(動作事態は
します)
回路図
機能,規格
出力端子数 5チャンネル
出力制御 on,off,反転(on-off切り替え)
PIC16F84 クロック10MHz
PIC16F84 ポートA ( RA0 〜 RA4 )
(CH1 = RA0 〜 CH5 = RA4)
on == Low off == High
流れ込み電流 1本あたり最大25mA
5本合計最大80mA
流れ出る電流 1本あたり最大20mA
5本合計最大50mA
(注意 最大電流を越えないで下さい。!)
制限、その他
同じコードを複数登録した場合、一番若い制御出力のみが動作し、そのほかの制御
出力は動作しません、これは受信コードの照合が最初に合ったアドレスで終了する
ためです。
付属のソースファイルは、マイクロチップ社の mpasm.exe でアセンブルしていま
す。
参考文献
トランジスタ技術 1998年12月号
最後に
疑問点等があればメールをください。出来る限りお答えするようにします。
このプログラムは、フリーウェアーなので、自由に配布可能です。
使用者自身の責任でご使用下さい。
「このソフトによってどのような損害が出ても私は責任を負いかねます。」
* 赤外線リモコン受信器ソースファイル*−−p-rcn01b.lzh ( 約23kByt )
ファイル内容
picrcn01.asm ソースファイル
picrcn01.hex Hexファイル(99/12/25 追加)
picrcn.gif 回路図
readme.txt 説明
バージョン履歴
Ver 0.1B 98/12/23
設定モードで操作した後、通常モードにし再び設定モードに戻すと、受信
しないで、Key操作が出来てしまうバグを修正。
Ver 0.1A 98/12/18
スタートバージョン
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