
概略 NECのPC9801専用の外部電源不要のPICライターで、現在のところ対応出来 ているのは、PIC12C508,509、PIC16F84,F84A,C84だけ です。 プログラムを書き込む度に、パソコン本体にライターをセットし電源アダプターをつな ぐのが面倒に思っていたところ、外部電源不要のライターが有ることを以下のホームペ ージを見て知りました。 http://cgi.biwa.ne.jp/~jr3roc/index0.html ここに詳しい制作方法とDOS/V用の書き込みソフトの使用方が出ています。しかし PC9801に対応していませんでしたので、PC9801に対応したソフトを作成し ました。 MS/DOS3.3以上で動作します。以下の機種で動作を確認しました。 エプソン noteF ( V30 10MHz ) MS/DOS 3.3D PC9801ns/e ( 386sx 16MHz ) MS/DOS 5.0A PC9821xa ( P5 90MHz ) MS/DOS 6.2 なお、ソースファイルはターボC++2.0でコンパイルを行っています。 回路図

使用方法
1・タイマー基準値の設定 (必ず行ってください)
まず、ライターをセットしないで行ってください。もしPICをつけたライターを
セットするとPICを破損する可能性があります
プログラムを適当なデレクトリーに展開し、秒針の有る時計を用意し slrwf84 /t
と入力してリターンkeyを押すとメーセージを表示しますから、 1 を入力して
リターンkeyを押すと、0から9までカウント表示してプログラムが終了します
この時間が10秒になっているかはかります。10秒から12秒ぐらいであればO
Kです。
この時間になっていない場合、テキストエデターを使い slrw.ini いうファイルに
書いて有るタイマー基準値を増減し、再度上記の時間をはかって10秒になるよう
にタイマー基準値を調整します。最大値は 65000 までです。
参考
エプソン noteF ( V30 10MHz ) 20
PC9801ns/e ( 386sx 16MHz ) 56
PC9821xa ( P5 90MHz ) 3200
(PC9801のタイマーICの使用方法を知らないためです)
2・F84,F84A,C84は slrwf84 と入力してリターンkeyを押すとオプショ
ンの一覧をを表示します、またPIC12C508,C509は slrw509 入力して
リターンkeyを押すとオプションの一覧をを表示しますからそれにしたがって使
用してください。
******* 使用法 *******
C:\>slrw509 [オプション] [オプション] [filename]
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filename プログラム書き込み
/v filename ヴェリファイチェック
/r filename プログラム読みだし
/e イレーズチェック
/8 C508モード
/d 校正確認表示
/cXXX filename 校正値付き書き込み(16進数)
(デホルトの入力ファイル名は [XXXXXXXX.hex] です)
(!ファイルは カレントディレクトリ 内のみです!)
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******* 使用法 *******
C:\>slrwf84 [オプション] [オプション] [filename]
--------------------------------------------------
filename プログラム書き込み
/v filename ヴェリファイチェック
/r filename プログラム読みだし
/e チップイレーズ
/a F84A モード
/c C84 モード
(デホルトの入力ファイル名は [XXXXXXXX.hex] です)
(!ファイルは カレントディレクトリ 内のみです!)
--------------------------------------------------
3・読み込めるヘキサファイルは IHX8M フォーマットタイプだけです、書き出しファ
イルも同様です。
コンフィグレジスタの設定が、ヘキサファイルに有る場合はそれをPICに書き込
みますが、書いて無い場合コンフィグ設定画面が出てきますから、目的に合わせて
設定を行います。
4・注意して欲しいのは、PIC16F84Aと窓付きのPICのコードプロテクトを
ONに設定すると、2度と消せなくなります。F84からF84Aになってから仕
様が一部変更になったようです。
5・対応品種を追加 [PIC16C505] (2000/06/27)
このたび16C505を使用する機会が有りました、国内ではまだあまり見ないの
で、簡単に手に入らないかと思いますが、16C505のライターソフト見当たら
なかったので必要に迫られて作成したものです。
書き込み回路は、12C509のソケットに16C505の1〜4ピンと11〜14
ピンを、残りのピンをはみ出した状態でセットできればOKですが、オリジナルの回
路では、16F84の為のMCLRが有るためそのままセットすると、ICを破損し
ますから、必ず専用のアダプターを作成して使用してください。
8ピンのソケットを16C505の1〜4ピンと11〜14ピンにつけて、ライター
にセットするのが簡単でいいと思います。
slrwf505 と入力してリターンkeyを押すとオプションの一覧をを表示します、それ
にしたがって使用してください。
******* 使用法 *******
C:\>slrw505 [オプション] [オプション] [filename]
--------------------------------------------------
filename プログラム書き込み
/v filename ヴェリファイチェック
/r filename プログラム読みだし
/e イレーズチェック
/d 校正確認表示
/cXXX filename 校正値付き書き込み(16進数)
(デホルトの入力ファイル名は [XXXXXXXX.hex] です)
(!ファイルは カレントディレクトリ 内のみです!)
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最後に
疑問点等があればメールをください。出来る限りお答えするようにします。
このプログラムは、フリーウェアーなので、自由に配布可能です。
このプログラムは、I/Oポートを直接操作しています、場合によっては、
本体および書き込むPICを破損することもあります、使用者自身の責任で
ご使用下さい。
「このソフトによってどのような損害が出ても私は責任を負いかねます。」
ファイル内容
slrwf84.c F84用ソースファイル
slrwf84.exe F84用実行ファイル
slrw509.c 509用ソースファイル
slrw509.exe 509用実行ファイル
slrw.ini タイマー基準値設定ファイル
slrw.gif ライター回路図
readme.txt 説明ファイル
ファイル内容
slrwf505.c C505用ソースファイル
slrwf505.exe C505用実行ファイル
バージョン履歴
Ver0.02 (00/04/15)
実行ファイルにデバック情報が入ったままだったのを取り除きました。
Ver0.01
スタートバージョン